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あきんどブログ記

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業績は自らつくるもの

「業績は自らつくるもの」坂本光司(静岡文化芸術大・大学院教授)

近年、全国同様、本県の中小企業も約70%は残念ながら赤字企業に陥っている。こうした元気のない中小企業や商店街の関係者の言い訳はというと、その大半は「景気と政策」「大型店の進出」そして「規模の弱小性」といつた、問題は外、問題はハード、と言う。自社の業績悪化に対するこうした理解や認識は関係者の全くの誤解、錯覚、そして甘えと言わざるを得ない。
全国各地の現場をこまめに歩いてみると、これらの言い訳をことごとく否定できる事例を目の当たりにする。例えば、長野県伊那市の「伊那食品工業」は寒天をビジネスとする地味な中小企業だが、業績は四十八年連続増収増益、かつ売上高経常利.益率は一貫して10%以上という驚異的超優良企業である。
神戸の「ッマガリ」は今から二十年前、夫婦二人で創業したお菓子の製造小売商店だったが、今や従業員二百五十人、業績も二十年連続増収増益である。東京都町田市に「デンカのやまぐち」という従業員五十人の電気店がある。町田市とその周辺は人口急増地域でもありかつて大型家電量販店も多い地域だった。しかし、現在は「このまちではとてもかなわない」と進出した量販店が相次いで撤退している。
商店街をみれば「巣鴨地蔵通り商店街」は下町とはいえ、毎年約一千万人が訪れ、活気に満ちあふれている。滋賀県の「長浜商店街」はかつて全国有数のシャッター通り商店街と揶揄されたが、郊外への巨大大型店の進出を機に時代変化に目覚めた。商店街を挙げて血のにじむ努力を重ねた結果、今や全国有数の繁盛商店街として見事に再生している。そればかりか、進出した大型店は今や撤退している。
埼玉県富士見市の「辻谷工業所」は家族六人だけの家内工業でありながら、創業以来、下請的経営を嫌い、独自商品の創造を旗印に努力を続けた。スポーツ用品、とりわけ砲丸は世界一と、スポーッ選手から高い評価を得ている。事実、過去数回のオリンピックや世界大会でメダルを受賞した選手の使った砲丸はほとんど辻谷製という。
東京都墨田区には「岡野工業」という従業員七人の鉄工場があるが、製法技術は抜きん出て高い、わが国を代表するビックビジネスからの難題持ち込みが年中絶えない企業だ。さらに言えば、東京の吉祥寺駅前商店街の一つであるダイヤ街にある和菓子「小ざさ」や肉・メンチカッの「サトウ」は中小商店ながら、いつ行っても顧客でごった返している。
こうした現実を直視すると、中小業問の本質は外でなく内、ハードではなくソフト、景気ではなくマネジメント、と言わざるを得ない。(静新12月21日「時評」)
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  1. 2005/12/21(水) 17:16:31|
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