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あきんどブログ記

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随筆沼津論(沼朝・言いたいほうだいより)

言いたいほうだい・「随筆・沼津論」金子昌右
横浜から伊豆に居を移して、かれこれ十年余りになる。この豊かな伊豆、三島、沼津は、私にとって今や愛すべき第二の故郷となった。
沼津に赴く時は、いつも三島から国道一号線に沿い柿田川公園を左に見て沼津市街に入るが、沼津の街の気配は、「なんとなく緑が違うなあ」という感覚なのである。何かエネルギーを持て余した、もったいない感覚が混ざり合った気配なのであ。
沼津の街は三島とは違い、どことなくセーヌ川を中心に発展したおしゃれなパリの原型を思わせるものがある。愛鷹山を背に、狩野川や香貫山の懐に抱かれ、千本浜に至る沼津市街と長い海岸線に恵まれた郊外の構成は、風光明美の要素を兼ね備えた、類まれな商業観光都市の条件を作り上げている。
もともと、三島、沼津の地は富士火山帯の一画に位置し、おそらく地下深部には煮えたぎった溶岩やマグマが綿々と底流をなしているに違いない。このような三島や沼津の地は、自然の特別なエネルギーを受けている、日本でも有数の神聖な緒界の中に存在する街であると言ったら、非科学的だと驚かれるかもしれない。
歴史上の人物や文豪、芸術家が好んでこの地を訪れ居を構えたのは、この地が愛と再生のエネルギーに溢れ、癒しと優しさを人々に運んできたからにほかならない。もし今、この地のエネルギーが枯れ、緑の結界が崩れそうになっているとしたらーと心配するのは、私がまだ沼津を知らないからだろうか。
「結界って何?」と言われても、実は説明などできないが、神社仏閣や、いわゆる鎮守の森に感じる、・あの守られている感覚とでも言えば良いのだろうか。人は、この結界に自然に集まり、それを守る気持ちや願いが、その土地を発展させてきたと信じたい。
沼津市の財政が厳しいとは、いつも聞かされる話であるが、聞くところによれば、二千億円近い巨額な予算が鉄道高架事業を中心とした沼津駅周辺の整備事業に投じられるという。しかし、それが沼津の地の自然のエネルギーと、あの結界を守る行為とは、私にはどうしても思えないのである。
これに関連して住民投票実現へ向けた市民の動きもあるとか。今、沼津の人達の英知が問われているのではないだろうか。思うに、その十分の一以下の予算があれば、沼津の街に自然を増やし、心の鎮守の森を醸し出すことができるはずである。
「ぬまづ」という言葉の響きが狩野川の心地良いそよかぜと緑豊かな街並みを思わせる代名詞になる未来の姿が、ふと頭の中によぎった気分になり、うれしい気分で一号線から学園通りへの交差点を左折した。(アートセラピスト、函南町平井)(沼朝10月26日号「言いたいほうだい」)
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  1. 2005/10/26(水) 11:27:20|
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