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あきんどブログ記

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大自在(静新平成24年7月2日朝刊)

大自在(静新平成24年7月2日朝刊)
 子どもの頃、百貨店は家族でめかし込んで出掛ける場所だった。記憶にあるのは大食堂のクリームソーダ。切符のような食券をウェートレスが片手でちぎり、銀色のお盆に乗せて運んでくる。ワクワクしながら待った▼コンビニも、量販店も、ネット通販もなかった。駅前に威容を誇る百貨店は地方の拠点都再の証し。エスカレーターが物珍しく、エレベーターには操作する女性が乗っていた。沼津市に西武沼津店が開店したのはそんな時代だ▼欧米の高級ブランドや国内外のデザイナーの衣料をいち早く導入したのは、かつて県内に3店舗あった西武百貨店だった。「感性の経営」で、グループ物拠点の東京.渋谷では若者の消費文化を牽引した▼県内に唯一残った西武百貨店、沼津店の閉店が決まった。県百貨店協会加盟4店舗の昨年の売上高は、東日本大震災の影響もあって前年比微減の840億円余。ピークの20年前は6店で1600億円を売り上げていた▼そごうとの経営統合を経て総合流通グループの傘下に入った西武は特殊な事例ではない。相次ぐ統合・再編。衣料から食料品への主力の移行。外国人観光客の取り込みー。百年の歴史を持つ「小売りの王様」の模索が続く▼西武沼津店が開店した1957年、茨城県東海村の実験炉に日本初の「原子の火」がともった。それから半世紀余。再生可能エネルギー普及を目指し、電力の固定価格買い取り制度が始まった。時代の転換点を迎えているのはエネルギー政策だけではない。流通業界しかり、地方のまちづくりもしかり、である。
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  1. 2012/07/02(月) 10:33:29|
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