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あきんどブログ記

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沼津・近隣首長に聞く

東部広域合併「沼津・近隣首長に聞く」(沼津朝日新聞記事)

平成の大合併では多くの新市が誕生したが、ひらがなとなった新市の名称などは、どこの県にあるのやら皆目見当が付かない状況。今年の都市対抗野球で初優勝した東北地区代表にかほ市(TDK)もその一つで、昨年、秋田県南西部の象潟、金浦、仁賀保の三町が合併して誕生。『奥の細道』に登場する象潟(きさかた)の町名は消滅してしまった。一方、清水町の住民発議による二市二町(沼津、三島市、函南、清水町)合併協議会設置案は昨年五月十七日、三島市議会が否決したことで消滅し、今年六月二十一日、休眠状態にあった県東部広域都市づくり研究会(五市四町=沼津、三島、裾野、御殿場、伊豆の国市、小山、長泉、清水、函南町。以下・研究会)が二年四カ月ぶりに開かれたが、二〇〇三年六月に合意した「概ね十年をめどに政令指定都市を目指す」など三項目を確認したにとどまった。

広域行政から合併へ
長泉町遠藤 日出夫町長

遠藤町長は昨年の町長選出馬時、「(任期中の)四年間は合併しない」ことを公約している。また、昨年十月に実施した住民意識調査(無作為に二千人を抽出)で、合併についての設問では「合併すべき」「どちらかと言うと合併すべきだと思う」は合わせても七・八%。
柏木忠夫前町長時代、町当局幹部は取材に対し、「財政面から見ても我が町は向こう十年間、合併をしなければならない理由がなく、町民が望まない合併を当局が言い出せる訳がない」と語ったが、降って湧いた三市三町案に遠藤町長は戸惑いを見せる。
将来の合併については「政策は一期、一期区切っていくべき」だとし、合併を望む町民は一割にも満たない現状を説明。「(これまでに)合併したところは、デメリットが多いと言われる」と、情報収集した言葉を引用。一方で、「十五年、二十年先のことは分らないが、県中部、西部に核が出来たが東部にはない。
気質がそれぞれで、土壌、歴史も違う。東部全体を考えると、沼津を中心にした新市をつくる必要がある」と話す。
遠藤町長は、大橋裾野市長と大学の先輩、後輩の間柄で、両市町が隣接していることもあり「広域で考えられるものは、やりましょうと合意している」と、大橋市長の二市二町案に理解を示す。
「住民の目線で行政を行う」ことをモットーとしている点を強調しながら、「町民は裾野市との合併を考えている。十年前は三島市だったが」と住民の意識変化を明かす。また、広域行政を進めることによって周辺の各市町で、住民票の手続きが出来るようになった例などを挙げながら、「広域行政を進めることによって、自ずと合併へ向かうのではないか」との考えを示した。裾野市との関係については歴史をひもときながら、「以前この地域は上郷、中郷、下郷と呼ばれていた。上郷と中郷が合併して裾野になったが、下郷(下土狩、長泉)は今までどことも一緒にならなかった」と話す。
全国に知られた子育て支援策で、若い世帯が増加し、公園などには若い親子連れが目立つ。また、県立静岡がんセンターは同町のイメージアップとなった。元気の源は企業を誘致し、人口が増えれば活性化する見本のような町が合併に向け動き出すのはいつ。

3市3町で理想的な中核市に
函南町 芹澤 伸行町長

研究会が合意している十年後の政令指定都市の実現性に関しては、「ただ同意しただけで、やる気はないのではないか」と、遅々として進まない研究会のあり方自体に問題があると指摘。
三市三町の枠組みについては「理想。とてもいい組み合わせ」と評価する一方、小池三島市長が唱える一市三町案については「三市三町より難しい」と実現性を疑問視。
三市三町の枠組みが発表された後、大橋裾野市長が二市二町を唱えたことに対し、「三市三町に裾野が加わったことはいいこと。将来、いろいろな流れが新幹線中心となる。そのことを考えると裾野は三市三町に加わった方がいい。長泉町も」と主張。「三島が、もう少し包容力を持ってやってもらいたい」と注文する。
政令指定都市への移行段階としての中核市を理想と考える芹澤町長は、「新市をつくりたい。沼津、三島の個名を使わないものをつくりたい。三市三町は理想的な中核市になる」と持論を展開。そのために必要なこととして、「首長同士が本当に腹を割って、口角泡を飛ばして議論した方がいい。『できるところからやりましょう』では、できるものも絶対にできない。今の研究会はセレモニーで終わっている」と痛烈に批判。
まとめ役としてのリーダーが必要だとする一方、「人口が多い(自治体の首長だ)から引っ張れると言うものではない」とリーダー不足を示唆し、「東部を何とかしたい」と、もどかしさを見せる。
合併に対する町民意識が「北を向いている」ことを指摘し、清水町住民発議の二市二町が消滅したにもかかわらず、小池市長による一市三町案の登場をいぶかり、「小さな合併を重ねていると、広域都市が出来るまで二十年、三十年先になってしまう。今は難儀だけれど、努力の価値がある」と実現に意欲を見せる。

沼津、三島がかぎ
裾野市大橋俊二市長

現在裾野市は、東富士演習場問題や富士山南麓を通って御殿場市と富士宮市を結ぶ国道四六九号建設など御殿場市、小山町と行政上の問題を共有していて、両市町とは切り離せない関係にある。
三市三町の枠組み提案に対しては、「悪くはないが、切っても切れない関係にある御殿場、小山との問題もある」とし、「政令市を目指す取っ掛かりとしては三市三町提案はいい」と評価。その一方で、「合併するという考えが市民にない。今回の提案は、将来合併しなければならない、との考えを市民が持つための一石にはなった」と、盛り上がらない合併気運を指摘。
裾野市議会における二市二町発言については「御殿場、小山をなぜ外すのか。三市三町では御殿場、小山を除け者にすることになる。最初から三市三町という小さな枠組みではなく五市四町による政令市の枠組みを示してほしかった」と苦言を呈した。その上で、「政令市実現のキーパーソンは沼津(市長)と三島(市長)。沼津、三島が合併を進めなければ政令市にはいかない」と指摘し、斎藤市長と小池市長の話し合いが進展しなければ実現性が薄いことを示唆。また、沼津市を中心とした政令市を目指す考えに変わりがないことを示す一方、七年後の政令市実現については「新しい合併特例法の中で県知事の権限が強くなったのだから、まとめるべきだ」との見解を示した。

新特例法の期限内に
沼津市 斎藤衛市長

「概ね十年」については「(各自治体の)議長、首長が合意しているもの。人が替わった(長泉町長と各自治体の議長)ので、六月二十一日に(開催の研究会で合意事項を)再確認した」と内容には変化のないことを指摘。また、三市三町案については「(概ね十年)合意事項の中には『段階的に』となっているが、三市三町は『段階』の一形態」と評価する一方、「北駿地区の裾野市、御殿場市、小山町は財政的にいいが、目先の財政だけでなく、市民(町民)がより良いサービスを受けられるようにするのが合併」だと説いた。
大橋市長の二市二町案については「裾野は戸惑いもある。医師会、」農協は裾野も(沼津市、長泉、清水町と)一緒。明治、昭和の合併があるが、明治は小学校区、昭和は中学校区だった。交通手段の変遷によって合併の形態が変わってきている。自動車の時代としては、裾野は遠い距離ではない」と、日常生活で一時間で行ける所が行政区との考えを示した。また、小池市長が一市三町案を主張していることに対しては、「三島市としてのプライドがある。合併によって、そのまちの良さが薄らぐことは大きな心配だが、(政令市で)行政区を作れば対応できる」と指摘。また、大枠で一気に合併する政令市案の実現性については、「東部地区は何らかの外部的要因がない限り、一度に合併するのは難しい」との考え方を見せた。さらに、三市三町とは別提案の二市二町、一市三町案については「合併できない理由を探せばいろいろ出てくるが、やるしかない」とし、「(今後実施される)首長選挙(三島市は今年十一月、清水町は来年二月)で合併についての議論が出るのではないか」としながらも、「首長の強い意志が重要」だと断じた。
昨年四月に施行された新たな合併特例法の期限(五年)内に三市三町を実現したいとの考えから、「目先のことを考えるのではなく、十年、二十年先を考えなければならない」と語った。

5市4町への発展に期待
清水町平井弥一郎町長

政令指定都市については、「この地域に必要。しかし、実現までにいくつかの障害があれば時間も必要」だとし、六月二十一日に再開された研究会で首長同士が合意事項を再確認したことを指摘。その上で、「研究会の再開を機に議論が活発化することを期待しているが、清水町としてもできることは積極的に努力したい」と意欲を見せる。
三市三町の枠組みについては、「清水町は最初から中核市以上の合併を期待しているため、この案には賛成であるし、五市四町への発展を望んでいる。住民発議の二市二町は実を結ばなかったが、三市三町は人口五十万の広域合併なので大いに歓迎している」と話す。二市二町を拒否した三島市が三市三町に同意するかどうかについては、「小池市長の合併観に口を挟むことは差し控えたいが、その三島市も『概ね十年』に合意している一のだから」と楽観視。
五市四町による政令都市の実現性については、「各市町の温度差があることは否定できないが、目指す頂上は同じなので、可能性があるところから合併していくのは一つの方法」と段階的合併の一つとして評価。小池市長の一市三町案に組み入れられたことについては、「合併観は、それぞれの首長、議会、住民などで成り立つから当然異なることはあり得る。小池市長は三島市から見た合併観を語っていることだと思うので、私が言及すべきものではない」とした。

3市3町案は一歩前進
三島市小池政臣市長

合意している「概ね十年」の政令指定都市構想については「合意後、各市町の担当課長によって構成される政令指定都市事務調査会で、各市町の人口・産業・財政状況など資料整理と検討協議を行ってきた」と合意後の経過を示した。また、「研究会が再開され、五市四町の首長出席のもと枠組みの再確認が行われた。斎藤市長とは十年後の政令指定都市実現に向けて、『登る道は異なるが目指す山頂は一緒』だと話し合っているように、私は、最終的には政令指定都市を目指すことを表明してきていされ、五市四町の首長出席のもと枠組みの再確認が行われた。斎藤市長とは十年後の政令指定都市実現に向けて、『登る道は異なるが目指す山頂は一緒』だと話し合っているように、私は、最終的には政令指定都市を目指すことを表明してきている」と説明。
その上で、「現在の都市の魅力、個性、アイデンティティを失わない形での三島区が出来、市民サービスの低下が起こらない政令都市が良いと思っている」との考えを。一方で、「ただ、三島市民の合併に対する共通認識の醸成が図れていない現状で、三島市として進むべき、現在のまちづくりの方向性は間違っていないと確信している」とした。
 さらに、「研究会での検討から任意協議会での検討、住民投票条例の制定実施、法定合併協議会の設置と段階を踏みながら、市民の意向を十分確認しながら合併協議を進めることが、東部新都市を確立していくことになるのでは」と説く。
三市三町案については「県の審議会が各方面から検討した結果であり、長泉町と裾野市が加わったことは一歩前進したものと評価している。三市三町の合併については両市町の意向が明確になった段階で検討協議したい」と話した。
遠藤町長の任期内合併否定、大橋市長の二市二町論の中、五市四町の政令指定都市実現性については、「政令指定都市については基本合意がされていると考える。ただ、各市町の取り組み方法が、長泉町、裾野市それぞれ異なっていると解釈すべきではないか」とした。また、「特に新都市のビジョン、将来都市像が描けていない中で、市民合意形成を得ることは難しいものと考えている」と慎重さを見せ、最初に、合併ありきではなく合併に対する市民の共通認識が醸成されることが必要だと指摘。
目指す一市三町による特例市については、「政令指定都市に向けた各市町の取り組み方法、手法の違い、段階的過程」だとし、「相手の町の立場に立って共通認識が得られた段階で合併できれば」と時間を掛ける必要性を説いた。(沼朝06年9月17日号)
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  1. 2006/09/17(日) 13:57:02|
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