あきんどブログ記

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須田寛氏講演会

須田寛JR東海相談役が講演
 ものづくりの現場大切にし
 産業観光の立場から見直しを
 
 沼津商工会議所は、JR東海初代社長の須田寛さんを講師に招いた講演会「沼津の観光とまちづくり」を、ぬまづ健康福祉プラザ四階多目的ホールで開いた。須田さんは一九五四年に京大法学部を卒業し日本国有鉄道に入社。現在はJR東海相談役、日本商工会議所観光専門委員長を務めている。昨年七月には県東部地域IT応用研究会の経済講演会で「静岡県東部地域における観光産業の将来像」と題して話している。
 須田さんは若い頃、沼津駅に三年間勤務したことがあり、在任当時は早朝の積雪の富士山が赤く見えるのを知り、感慨を覚えたという。それだけでなく富士山の存在について、「普段目にしない私達は(富士山を見ると)感激する」と語り始めた。
 その後、東京と名古屋に勤務したが、再び沼津駅ビルを週一回訪れる機会を得て、事務所の窓ガラスが、すりガラスであることに気付いた。駅ビルの職員に「富士山が見えないじゃないか」と言うと逆に、「なぜ富士山が見えなきゃいけないのですか」と聞かれ、驚いたという。
 このように、地元の人間と外から来た人の地域に対する感じ方は異なるが「富士山が見えないところに住んでいるから富士山を見ると感激する。(地元の人間は)富士山を見ても感動しないからすりガラスにする。私はこれが観光だと思う。普段は見ない非日常的なものを見に行く(ことだ)」と話した。
 また、「私は京都の人間だが、金閣寺を見ても何とも思わない。地元の人間が観光になると思っいるものは、よその人が思うものとは違い、これが観光のすれ違いになる。日常性と非日常性の違いで日常性のあるものについて「よその人が見たらどう思うだろう」ということを(地元の人間は)考えない」と指摘。
 観光を突き詰めると、地元の人間が日常的と思っているものについて、他の地域から来た人が、どう見るかが大事になってくる、とした。さらに「『こういう一(富士山の景観などの)ものがなくなってしまうのでは』と振りかえってもらいたい」と、地元が自らの手で観光資源を損なうことへの危険性に関連してアドバイスした。
 一方で観光が、これまでのやり方に頼っていたのではやっていけない岐路に立たされているとして「産業観光」の視点で見直すことを提唱。全国の講演会などでも同じことを言っているという。産業観光とは今ものを作っている現場、あるいは、かつて現場であった部分にスポットを当て観光資源にしようというもの。観光資源を見直す動きの中の一つで、農場や漁業も産業観光に当たる。かつて、その地域で作られた産品、あるいは現在作られている製品が地域の観光を育てるのに役立つという考え。
 国は観光省設置を進めるなど観光に関心のあることを示しているが、これは小泉純一郎内閣の時から。観光が経済に及ぼす影響の大きさを知った政府は平成十五年ごろから国策として観光に取り組むようになった。
 日本はこれまで産業立国だったため、観光は物見遊山的なものとしてしか捉えられず、須田さんらJR東海が行政に相談に行くと、部長ではなく課長クラスが応対したという。
 それが観光省ができるということになって、国が先頭に立って外国人を呼び込もうとしているのに対して須田さんは、「観光というのはインフラ整備しなければならないし、休暇も増やさなければいけないが、まだそこまではいっていない」などとした。
 観光とは地域の優れたものを見るということで、中国での語源は「誇りを持って示す」ことなのだという。「地域の優れたものを、誇りを持って、心を込めて見てもらう」という精神的な意味合いに深くかかわっており、「観光を幅の広い深みが感じられてくるものだと認識してもらいたい」と語った。
 この後、国内の古くからの観光地が軒並み観光客を減らしている中でディズニーランドだけは伸び、全体として国内観光地の衰退が分かりにくいことや、国内観光地が旧態依然として、変化に対応できていないことを指摘。
 競争相手は飛行機による海外の観光地だけでなく、電子ゲームや野球、サッカー、観劇など他のアミューズメント(娯楽)もそうで、これらの競争力への対応が観光地対策としても深刻な課題であることを説明した。
 観光地での変化としては、昔は修学旅行など大規模な団体が来ていたところが、修学旅行でも体験学習と称してグループ単位などの少人数化を図り大規模な団体が減っていることや、旅行者個人がインターネットを通じて個々に情報を取るようになるなど変化し、観光地は少人数のグループごとの団体について、きめ細かな対応を図らなければいけなくなっている。
 また、昔は観光客として比較的若い女性が多かったのが年輩の男女へと年齢も性別も変わってきていることや、観光地に行った時に体験型の行楽メニューがないと面白くない、としてメニューが用意されている外国観光地に流れていることなどを指摘し、これらの問題への対応をしなければいけない、と訴えた。
 また、「観光客をあてこんで、まちづくりをするということは日本ではあまりない。まちづくりと観光を一緒にやって、観光という要素を頭に置いて、まちづくりをする。京都は観光客で土・日曜になると日常生活ができない状況になる。観光客を取り込むような状況になっていないから至るところ交通渋滞になる。場所によっては市民生活が守れなくなる。まちづくりをすることによって観光客がスムーズに来れるようになる。そういうまちづくりをすれば良い」と行政と一体となったインフラ整備が観光に求められていることを語った。
 また、「道、まち、ものづくりは生活に密着したもので、そういうところから観光を考えなければいけない」と新たな視点で見つめ直すことを示した。
(沼朝平成20年9月18日(木)号)
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  1. 2008/09/18(木) 18:20:40|
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