あきんどブログ記

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駅南口トイレ難民問題

沼津駅南口にトイレ難民
 閉鎖知らずに戸惑う人の姿

 「トイレはどこに?」ー。沼津駅南口を出て東側にあった市管理の公衆トイレが三月末、突然閉鎖された。三カ月近くが経過するが、あるはずの場所をさ迷ってトイレを探す"トイレ難民〃が後を絶たず、「どこで用足しすればいいのか」と戸惑いの声が上がっている。トイレを利用できる商業施設が閉店した夜間には、改札口を入る以外、近くにトイレがないため、建物の陰に隠れて用を足す人も増え、「トイレが閉鎖されてから、朝は沼津駅周辺が臭うようになった」という指摘も。再開発ビルのオープンで中心市外地の活性化を期待する向きもある中、沼津の顔の一つとも言うべき場所に一体何があったのか。
 市観光交流課の説明によると、沼津駅南口の公衆トイレはJR東海の施設で、十三年度まで同社が管理していたが、構内へのバリアフリートイレ設置が決まる一方、トイレ内で破壊行為等があったことなどから閉鎖を決定。これに対して市が「駅を利用している人が使っているので閉鎖しないでほしい」と要望したところ、「有償ならば」との了解を得て、十四年四月から市が有償で借り受けた上、管理することになった。
 しかしJR東海にはトイレ閉鎖後のスペースを活用する計画があったため、市に使用期限の設定を要望。市は「再開発ビルができるまで」とした「沼津駅南口公衆用トイレの暫定管理運営に関する協定書」を十五年四月、単年度の協定としてJR東海と取り交わし、以来、期間満了前に毎年、協定を更新しながら再開発ビルオープンの十九年度末を迎えた。
 この時点でも市はJR東海に協定更新を求めたものの、了解を得ることができず協定書通りにトイレの閉鎖が決定。期間満了となった三月三十一日をもって閉鎖された。「再開発ビルができるまで」という前提には当然、同ビルに公衆トイレが造られる含みがなければならないが、再開発ビルには公衆トイレがないばかりか、一階には施設利用者向けのトイレさえないのが現状。
 三月末まで公衆トイレがあった場所にはシャツターが下り、久しぶりの人にとっては、当然あるものと思って行った先のトイレがないという"不測の事態”。前をうろうろしていた高齢の女性に話を聞くと、「なんでトイレがないの。移転先の張り紙もない」と憤慨。沼津商連会館ビルに入って行った。
 三月までトイレを管理していた観光交流課の三澤誠課長は、これまでの経過を説明した上で、「JRに対して『契約は切れたが引き続き貸してほしい』と要望したが、『利用計画の中で、前々から改装してバックヤードにすることが決まっていた』と断られ、同じ場所にトイレを設置することはできなくなった」と話す。
 さらに、「市としても公衆トイレの候補地を探したが、高さの問題などもあり、どこにも見当たらなかった。万策尽きた感があり、現状ではどこにも造ることができない」という。市民からの「どこのトイレを使えばいいのか」という質問に対しては、「南口周辺に市が管理するトイレはなく、どこを使ってくださいということは言えない。トイレのある場所を尋ねられれば答えることはできる」として、「沼津駅南口周辺で二十四時間使うことができるトイレは再開発ビルの四階駐車場にある」と答えた。
 一方、再開発ビルのトイレについて、まちづくり推進課の杉山善英課長に尋ねたところ、「一部一で、(ビル内に)トイレの数が少ないという話は聞くが苦情はない。ユニバーサルデザイン的なトイレで、障害のある人も誰でも使うことができる。四階駐車場には二十四時間自由に使えるトイレがあるが、公衆トイレではなく、施設の利用者向けのもの。沼津駅南口のトイレが閉鎖されたことについては、(まちづくり推進課に組織変更される前の再開発課の)前課長が話を聞いているのでは一ないか」と話した。
 前課長の廣瀬勝繁防災監は、「観光交流課から沼津駅南口のトイレが閉鎖されるという話を聞かされたのは、イーラdeのオープン間近の三月に入ってから。その時は二十四時間利用できるトイレがあるかと尋ねられただけだったので、『ある』と答えた」という。
 一階にトイレを造らなかった理由について、「一般的な考え方として、人の出入りの多い一階フロアを広く取りたいという設計思想の中で代わりに地階と二階にトイレを設置した。JRとそういう協定を結んでいるとは全く知らなかった。公衆トイレを造るためには、マンション住民をはじめ、それぞれの権利者の了解を得た上で、市が公衆トイレを設置する部分の権利を買い取って設置することになる。今になって何を言っても遅いが、設計の段階で協定のことを知っていれば、検討の余地はあったかもしれない」と話す。
 トイレ難民の行き先はどこか。改札の外では、トイレのあった場所に近いコンビニエンスストアや商連会館ビル、沼津駅ビル・アントレ二階のトイレなどがある。この一方、再開発ビルのトイレは地階も二階も、駅から離れた建物の西端にある。
 コンビニのトイレは男女とも一人が定員で、同時に多くは利用できない。アントレでは、「南口のトイレが閉鎖されてからトイレの利用者が増えている。トイレは施設を使うお客様のためのもので、一階にトイレを造ることも検討はしている。トイレが使える時間は二階の店舗が開いている午前十時から午後八時まで。大都市なのだから駅前に公衆トイレはあった方が良いのではないか」と話していた。
 商連会館ビルのトイレでは「当会館のトイレは、当会館内の店舗に勤務されている方、又は、店舗をご利用になるお客様のためのものです。公衆トイレや公共的な施設ではありませんので、当会館にご用のない方のご利用は固くお断りいたします」と張り紙し、トイレ難民を警戒している。
 再開発ビル北側にある駅前交番にはトイレの閉鎖以来、たくさんの人が「トイレはどこにありますか」と聞きに来るようになったという。
 警察官がいる時は「どうぞお使いください」と交番のトイレを使ってもらっているというが、事件などで警察官が出払っている時、交番には入れるものの、防犯のためにトイレは施錠している。交番長は、「最近では我々が留守の間に交番横の自転車置き場に排便されたり、嘔吐されたりしていたこともあった。トイレを探していて、我慢ができなくなってやってしまったのかもしれない。トイレが閉鎖されてからというもの、商業施設が利用できない夜間には、そこら中に放尿し放題で、特に人通りの多い金・土曜日の翌朝、パトロールに出掛けると、天気が良い日は駅周辺が臭うようになった。雨が降るまで臭いが取れない」と困った表情。
 また、「都市の玄関口であり、環境的にも公衆トイレはあった方が良いと思う。生理現象だけに、そうそう我慢できるものでもない。交番で『なぜ駅前にトイレがないんだ』と苦情を言っていく人もたまにいるが、『すみません』と言ってトイレを貸すしかない。市にも多くの苦情が寄せられているのではないか」と話す。
三澤課長は、「駅周辺が臭うという話は聞いたことがない。市には苦情はなく、『トイレはどうしたんですか』という問い合わせが二件程あっただけ」と話すのだが…。
(沼朝平成20年6月17日(火)号)
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  1. 2008/06/17(火) 10:46:13|
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